2016年11月07日

LENKENG HDMIエクステンダー LKV375-100レビュー

以前に、HDMI延長器(エクステンダー)のLKV375をレビューした事がありました。

【過去記事:LENKENG HDMIエクステンダー LKV375レビュー】
http://dtmz.seesaa.net/article/428121981.html

LKV375のレビュー結果としては、なかなかに素晴らしかった訳ですが、この度そのLKV375の100m延長可能版として、LKV375-100が発売されていたので買ってみました。
http://www.lenkeng.com/ProductDetails_LKV375-100_110.html
(AliExpressで買って届く迄に18日かかりました)

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中身はこんな感じになっています。
(左が送信機で右が受信機です)
LKV375-100
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LKV375
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LKV375は最大延長可能スペックは70mですが、LKV375-100の方はその名の通り100m迄延長出来るという事になっています。

果たして、本当に100m延長出来る様になっているのか?
検証してみました。

今回使用したLANケーブルはELECOMのカテゴリ7のSTPケーブルです。
http://amzn.to/2dy3C83

このケーブルはカテゴリ7のSTPケーブルでありながら撚線仕様なので割と柔らかく、取り回しが良いので現場でも良く使用しています。

ただ、長さが最大20mのものしか売ってないので、20mのケーブルを5本、15mを1本、10mを1本、5mを1本使って、5m単位で伝送長を検証します。

LANケーブル同士は、シールド部分も接続される仕様の延長アダプタ(JJ)を使用して延長しています。
【Ugreen RJ45 LANケーブル用中継コネクタ】
http://amzn.to/2fgkeT0

伝送する映像はノートPCの1080p映像です。(プログレッシブ60fps

【検証結果】
LKV375-100m [HDBaseT]
最大延長可能カタログスペック:100m

100m→映らない
95m→映らない
90m→映る瞬間もあるがほぼ映らない
85m→映るけどたまに寸断
80m→映る。

LKV375 [HDBaseT Lite]
最大延長可能カタログスペック:70m

100m→映らない
95m→映らない
90m→映らない
85m→映る瞬間もあるがほぼ映らない
80m→映るけどたまに寸断
75m→映る

検証結果として、LKV375とLKV375-100の伝送可能長は、5m程度の差しかありませんでした。
(因みにLKV375もLKV375-100もHDbitTデバイスの様に画質が劣化する様な事はありません

LKV375の方はそもそも70m迄しか伝送出来ない仕様なので、75m迄伝送可能という結果は申し分無いのですが、LKV375-100の方は100m伝送可能な仕様なのに、80m迄しか伝送出来ません。

ただ、今回はLANケーブルを長くする為に、延長アダプタ(JJ)を使用しているので、当然伝送距離は短くなります。

私のこれまでの経験から、延長アダプタ(JJ)1個につき5m位は伝送可能距離が短くなります。

例えば、LKV375-100を85mで検証する時には、JJを4個使用しているので、伝送可能距離は20m短くなる事になり、リアル長が85mであっても実質105mとなりますから、伝送出来なくてもおかしくはありません。

おそらく、JJを使わずに単線タイプのSTPケーブルを使えば、100mでも伝送出来るのだと思いますが、そんなケーブルは入手性も低いですし、固くて取り回しも悪すぎるので、現場に持ち込んで使う事はまず無いですが。

ただ、それで言うとLKV375の方では、JJで延長しているにもかかわらず、リアル長で75m迄伝送出来ている(使用JJは3個なので実質90m)というのは、かなり優秀な結果という事になります。

LKV375が$95で、LKV375-100が$146ですから、値段差はそこそこあり、延長可能距離が5m程度しか違わないのであれば「LKV375でもいいジャン!」と思うかもしれませんが・・・

ちょっと待ってください!!!

確かに延長可能距離は5m位しか違いませんが、LKV375-100には素晴らしい付加機能があるのです。

それは、

PoH(Power Over HDBaseT)に対応している。

という所です。

HDBaseTでは映像データ以外にも、色々なものが伝送出来る様になっていて、何が伝送出来るかは売られているデバイスによって違うのですが、PoH伝送に対応しているものは、電源を伝送出来るのです。

つまり、送信機側か受信機側のどちらか片方にさえ電源を繋いでいれば、両方とも動作するのです。

これは便利ですよ!!

大抵の現場では、受信側で電源を確保する事は出来ますが、送信側ではビデオカメラだったりステージ上のノートPCだったりと、電源が確保出来ない環境である事が多いのです。

その為、これまでは送信機を動作させる為に無理矢理電源を確保したり、そうでなければ別途バッテリーを使用する必要がありました。

LKV375-100であれば、PoHで電源が供給されますから、頑張って電源を確保する必要が無くなります。
送信側の感覚的には、SDIケーブルを直接接続しているのと変わらないです。

Rolandの送信機(HT-TX01)と受信機(HT-RX01)で9万円もするやつでもPoHには非対応ですから、このお値段でPoH対応というのは素晴らしいです。

あと、些細な違いではありますが、LKV375-100の方が半分位の軽さになっています。
中身の重さはあまり変わっていませんが、筐体の鉄板の素材が軽いものに変わっています。
ただ、それで別段脆くなっているという感じは無いです。

それと、このテのデバイスは受信機側が熱くなりがちですが、LKV375-100の方が10度くらい低く動作します。

LKV375では55度まで上がったので、別途ヒートシンクをくっつけて使用しているのですが、LKV375-100は上がっても45度程度までなので、そんな対策も不要です。

【過去記事:LKV375の熱対策】
http://dtmz.seesaa.net/article/430297176.html

蓋を開けて中を見てみた所、LKV375-100の方がヒートシンクが大きくなっていました。(上の写真参照)
あと、基板の下側にはLKV375もLKV375-100も放熱素材がくっついているのですが、LKV375-100の方には天板側にも放熱素材がくっついていました。

おそらくこれらのおかげで放熱効果が上がっているのだと思います。

LKV375-100
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LKV375
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LKV375-100の天板
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因みに、LKV375とLKV375-100を混在させて使用しても問題ありません。
例えば、送信機をLKV375-100にして受信機をLKV375にしても、ちゃんと動作します。
まぁそういうシチュはあんまり無いとは思いますが、間違えて接続した時に壊れたりする事は無いという安心感があります。

という訳で、伝送可能距離は大した事は無いですが、電源伝送出来るし、動作温度も低いので「LKV375-100」は、お勧めです!
posted by dtmz at 19:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月05日

ポータブル液晶モニタ LCD1015 レビュー

ADTECHNO(エーディテクノ)のポータブル液晶モニタ「LCD1015」を買ったのでレビューします。

kon0.png

【公式サイト】
http://www.ad-techno.com/products/monitor/LCD1015/

Amazon
【10.1型 業務用液晶ディスプレイ LCD1015】
http://amzn.to/1qdZgZs

目的はスイッチャーのプレビュー用途。

1280x800なのでフルHD対応ではありませんが、ダウンスケーリングで問題無く表示してくれます。

業務用という事もあり、入力端子は充実しています。
HDMIやDVI-DやVGAなどの各端子は、このテのポータブル液晶モニタにありがちなマイクロやミニ端子ではなく標準端子仕様です。

そして特筆すべきは低重心のスタンドです。

このスタンドは倒れにくいというメリット以外にも、様々な高さや角度に変えられるので、非常に便利です。
このスタンドだけVESAマウント仕様にして別売して欲しいです。

欲を言えば90度回転出来るともっと嬉しいのですが、流石にそこまでは出来ません。

因みに解像度的には、16:10なので、16:9をアスペクト比維持で表示させると上下に黒帯が表示されます。

IPSなので視野角的にも問題ありません
最近はIPSでも視野角が怪しいものも見かけるのですが、これはそんな事はありません。

なかなか素晴らしいものを買ったなぁと思いきや大問題がありました。

それは、発色の悪さです。

まず、色の滲みが大分あります。赤を表示してると特に気になります。
軽減しようとして彩度を下げると、滲みは減りますが当然彩度は下がって色の濃さは薄くなってしまいます。

それでも滲みの件はまぁ調整次第で妥協出来なくはないのですが、もっと巨大な問題として、青(Blue)の表示がかなりアウトです。

具体的には、青ではなく緑に近い発色になります。
青の発色が、青と緑の中間みたいな色味です。

要は、青いものを映しているのに、ビックリするほど緑色に映ります。

1101Hと比較するとこんな感じです。
(左側の方は照明が暗いので色が暗く見えますが単一色(水色)を表示しています)

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そもそも液晶パネル的に青の色味がオカシイので、いくら調整してもマトモな青を表示させる事は出来ません。

これは厳しいですよ。

折角、入力端子が充実していて、スタンドも安定感あって素晴らしいのに、発色がダメダメです。

このモニタは画面が映っているかどうかを確認するレベルのもので、色味や画質を調整する為のモニタではないのですね。

逆に言うとそういった用途(画面が映っているかどうかをチェックする為のモニタ)であれば実用的と言えなくもないですが、それにしては実売3.8万円は安いとは言いがたいです。

ポータブル液晶モニタは、これまでにも、On-Lap 1303Hや1101H等を買って使っていますが、発色的にはそれらの中でもダントツに悪いです。

1303Hは若干暖色寄り、1101Hは若干寒色寄り、LCD1015は青が激しく緑寄り。
という感じで、なかなか「これだ!」というポータブル液晶が存在しないのが悩み所です。
(私的に最もマシで実用的だと思えるのは1303Hです)

【On-Lap 1303H】
http://amzn.to/1MPKn4o

【On-Lap 1101H】
http://amzn.to/1YK32Jq

まぁオカネがあるのなら良いモニタはありますけども。
放送局などで据え置きで使うならまだしも、現場に都度持ち込みで使うには高価過ぎて破損事故が怖いです・・・。

【SONY LMD-A170】実売約30万円。
https://www.sony.jp/pro-monitor/products/LMD-A170/

後は自作という手もありますね。

【SHARP 7インチ高精細IGZO-LCDパネル 接続モジュールセット】
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-10016/

【IGZOパネルエンクロージャ】
https://shop.emergeplus.jp/igzo/

あぁ、あとLCD1015はグレア液晶なので表面がテカテカです。
私はウッカリティッシュで拭いてしまい、細かいキズがついてしまいました。

なので、保護フィルムとかを貼って使った方がいいかもしれないです。
posted by dtmz at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする