2017年12月13日

VideoPro VPC-SH3の処理遅延速度を計測する

前回、VideoProのHDMI,SDI変換&スケーラ VPC-SH3,VPC-HS3をレビューしました。

【VideoPro VPC-HS3 VPC-SH3 レビュー】
http://dtmz.seesaa.net/article/455106874.html

今回はスケーリングに要する時間を計測してみました。

VPC-SH3は、カタログスペックでスケーリングに要する時間として「最大2フレーム」と記載されていて、入出力解像度によって遅延時間が異なります。

今回は、VPC-SH3の方で検証しましたが、VPC-HS3でもおそらく同じだと思います。

計測と言っても、厳密に処理時間が計れる機材がある訳ではないので、計測出来る時間解像度は1フレーム単位(16.68ms)になります。

という訳で計測結果は以下の通りになりました。

パススルー   0フレーム(0ms)
1080p→1080p   0フレーム(0ms)
1080i→1080p   1フレーム(16.68ms)
720p→1080p  0フレーム(0ms)
1080p→720p  1フレーム(16.68ms)
1080i→720p   2フレーム(33.37ms)
720p→720p    0フレーム(0ms)

同じ解像度&同じインターレースモードで入出力する時や、アップスケーリングする時の遅延は、ほぼゼロで、同じ解像度でもインターレースモードを変更すると遅延が1フレーム発生して、更にダウンスケーリングも行うと遅延が2フレーム発生するという結果になりました。

尚、変換フレームレート設定は、59.94fpsの時も60fpsの時も同じ結果でした。

カメラ映像は殆どの場合、HDMIやSDIから映像出力される段階で既に100ms位の遅延があります。
例えばゲームデバイスの様な出力遅延が殆ど無いデバイス等とスイッチングを行う様な場合は、遅延差による不整合が発生しやすくなりますので、カメラ映像のスケーリングに要する時間は極力小さい方が理想的です。

因みに、Roland VC-1-SCを使用した場合の遅延は以下の通り、一律ほぼ同じです。

1080p→1080p   2フレーム(33.37ms)
1080i→1080p  2フレーム(33.37ms)
720p→1080p  2フレーム(33.37ms)
1080p→720p  2フレーム(33.37ms)
1080i→720p   2フレーム(33.37ms)
720p→720p    2フレーム(33.37ms)

例えば、ゲームデバイスの方はVC-1-SCを使って意図的に2フレーム遅らせて、カメラの方はVPC-SH3を使ってほぼゼロ遅延にすれば、遅延差を最小限(66.6ms程度)に抑える事が出来ます。

特に、音楽ゲームの様に遅延差にシビアなデバイスを混在させる場合は、音に設定する遅延時間を音楽ゲームデバイス寄りの値に設定する事になる訳ですが、その場合でもカメラ側の遅延時間は短い方がリップシンクのズレを少なく出来るので、メリットはあると思います。

万全を期するのであれば、VC-1-DLを間に挟んで、ゲーム映像にもっと長いディレイを加えるという方法もありますが、その為だけに9万円位する機材を買うのも微妙ですし、あまりこういった映像デバイスを多く挟むとノイズも発生しやすくなるので、出来ればそこまではしたくないというのが人情というものでしょう。

あと、これは今回の遅延検証とは別の話ですが、VC-1-SCよりもVPC-SH3の方が入力解像度が変わった時に、出力信号が切り替わる迄の時間が早いです。

VC-1-SCは7〜10秒位かかるのに対して、VPC-SH3は2秒位で切り替わりが完了します。

Rolandは、そろそろVC-1シリーズの後継機を出すべきな気がしますね。
posted by dtmz at 01:06| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする