2018年05月20日

On-Lap 1503H モバイルモニタレビュー

Gechicの15インチのポータブルモバイルモニター「On-Lap 1503H」を買ったのでレビューします。

【On-Lap 1503H 15インチ IPSフルHDモニタ】
https://amzn.to/2rWdi5r

まずは、よくホームセンターで売っている「フタ付ハードコンテナ #45」に入るかどうかチェックです。

01.png

・・・ちゃんと入りました。
まぁ事前にサイズを見て「入る!」と確信して買っているのではありますが。

このコンテナボックスに入らないと「現場に搬入しにくい」という事になって話が先に進まないのです。

他の機材等を運搬するのと同じ箱に入れられるという事は、重ねて運べるという事であり、持ち込み機材を扱う上で多大なるメリットがあるのです。

もっと大きな他のサイズの梱包箱に入て運ぶ事になると、これだけイビツな形になるという事であり、
重ねて運べない→運搬中に安定しない→崩れて落下等の事故が発生しやすい
という事になるのです。

そもそも、運搬箱が特殊サイズになっても良いのなら、何もわざわざ高価なポータブルモニターなんて使わないで、もっと安価な21インチモニタを使えばいい訳で。

些細なことかも思われるかもしれませんが、同業の方々になら分かってもらえると信じています(笑)

という訳でまずはサイズからレビューします。

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スタンド込みでの厚みは、1303Hとほぼ同じです。

因みに1503Hにも1303Hと同様に保護カバーがありますが、1303Hの様にカバーにスタンドがついているのではなく、モニタ本体にスタンドがついています。
1503Hを使う時は、カバーを外してどこかにしまっておかないといけませんので、ちょっと面倒です。


縦サイズは1303Hよりも少し大きい程度です。
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横サイズは1303Hよりも普通に大きいです。
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1303Hはとにかくベゼルが広すぎるという欠点がありましたが、おかげで1503Hになっても現場でのサイズ的な取り扱いストレスは、あまり変わりません。

重さは1303Hよりも200g位重いです。1303Hは軽い印象でしたが、1503Hはちょっとズシッと来る重さです。

保護カバーを取り外す時には手が滑って落下させてしまわない様に注意が必要かもしれません。

接続はこんな感じになります。
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上がMicro HDMIで、下が電源供給用のUSB TypeCコネクタです。
電源供給用のUSBコネクタが、Micro USBではないので同梱ケーブル以外で使用する場合は注意しましょう。

動作電圧は、1303Hと同じ5V2Aです。
同梱の電源供給用USBケーブルは電力が足りない時の為に二股ケーブル仕様になっています。

試しに1AのUSB-ACアダプタを繋いでみましたが、映像が寸断しまくったので、2Aは無いと安定した動作は望めない様です。
USB2.0だと規格上は1ポートあたり500mAですから、二股ケーブルを両方差し込んでも安定動作しないかもしれません。

因みに私は普段5V2Aのコレ↓を使っています。
コンセンント部が埋込み折りたたみ式なので運搬する時に他の機材に傷がつかないので便利です。

【iCharger USB電源アダプタ 2A】
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04.png
コネクタの山の向きは↑こうなっていますので、私の様に背面側にケーブルが出る様にする為に、L型変換コネクタを買う人は参考にしてみてください。

山の向きの仕様としては1101Hと同じです。

私は、HDMIケーブルは以下のものを繋いで1本にして使用しています。

【HDMI直角変換ケーブル 0.15m DD-015A】
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【エレコム microHDMIケーブル 2.0m】
https://amzn.to/2GxCjbN

当初は↓コレを使っていたのですが、コレは非常に断線トラブルが多かったので使うのをやめました。

【Micro HDMI 変換ケーブル L型 2m】
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あと、USBケーブルの方はコレを使用しています。

【L型充電ケーブルSW (2m) 】
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※Switch用ですが問題なく使用出来ます。

尚、底面に三脚穴などが開いている様な事はありません。
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まぁこのサイズのモニタを三脚に立てたいと思う人は少ない気がしますが。

そして表示品質ですが、これに関しては全く申し分ありません。

1503H、1303H、1101Hを3つ並べるとこんな感じです。
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うっかりお仕事の動画を表示してしまってたのでボカシを入れましたが、それでも1303Hの発色の悪さが目立ちますね。

1503Hのがデフォルトの表示品質は、1101Hに近く、やや寒色寄りです。

色味の調整機能も必要充分なので、理想の色味に近づける事は容易です。

ポータブルモニタっていうと、cocopar製品が対抗馬で数多く存在していますが、cocoparのモニタは色味の偏りが激しく、調整機能も乏しいので、理想の色味にする事は結構難しいというか無理です。

Gechic製のポータブルモニタは値段が高いと批判される事も多い様ですが、高いだけの事はあると思います。

さすがに最初に発売された1303Hの発色性能だと現状では厳しいですが、1101Hや1503Hであれば値段なりの事はあると思います。

ざっくりとした映像状態が分かればいい様な単なるプレビュー用途であればcocopar製
きちんと映像品質を確認出来ないと困るシビアな用途では1503Hという風に使い分けるのがコスト的に良いかと思います。

一応気がついた問題点は、1503Hは既に出荷ロットで微妙に中身が違っているものがある様で、複数の1503Hを接続したり外したりしていると、サウンドのプロパティに1503HのHDMIオーディオが2つデバイスぶん認識表示される事があります。
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この状態で、違う個体の1503Hに接続を変更したりすると、表示は問題なく行われるのに、1503HのHDMIオーディオは以前の個体が選択されているままになる事があります。

そして、その状態でオーディオや動画を再生しようとすると、エラーが表示されます。
また、動画を再生しようとすると、再生し始めは問題無いですが、一旦再生を中断して、再開させようとすると、動画再生が止まったり、再生再開に10秒位の時間を要したりします。

とにかく、過去に複数の1503HがWindows側に認識されてしまっていると、HDMIオーディオが正常に切り替わらなかったり、以前接続した個体の1503Hに切り替わってしまったりする事があるので、使用する予定の1503Hの接続をテストし終わったら必ずサウンドのプロパティで、配信に使うオーディオデバイスが既定のデバイスになる様に設定しておいた方が良いと思います。

まぁ複数の1503Hをとっかえひっかえする事もあまり無いでしょうし、あったとしても回避策はハッキリしているので、特に大きな問題ではないと思います。

という訳で、1503Hはお勧めです!!買いましょう!

【On-Lap 1503H 15インチ IPSフルHDモニタ】
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2018年05月15日

ATV AV-5S-BD 評価レビュー

ATV社のAV-5S-BDをレンタルして問題無く使えるかどうかをチェックしたのでブログ記事にしておきます。

【ATV VIDEO CONVERTER SDI<=>HDMI AV-5S-BD】
https://amzn.to/2L2I4Si

他にも同社から、AV-5S-HS、AV-5S-SH、AV-3-SH、AV-3-HS、AV-3-BDといったモデルが発売されていますが、AV-5S-BDが最上位機種なので、他のモデルも同じ様な挙動をすると思います。

AV-5S-BDはHDMIとSDIを相互変換可能なコンバーターです。
TRSバランス音声の入出力にも対応しています。

仕様的には、VC-1-SCと似ていますが、解像度を変更するスケーリング機能が無いというのと、DSub(VGA)入力からの変換機能はありません。

【Roland ビデオスキャンコンバーター VC-1-SC】
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まずはざっくりとしたインプレッション的なレビューからです。

・VC-1-SCよりも一回り小さめ
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・接続コネクタは外側の筐体が出っ張っていて少し隠れる様になっているので保護されている感がある。
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・DCコネクタにはロック機構は無い。
→現場で使う際には抜け防止の為に養生テープ等で固定しておいた方が良いかもしれません。
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・LEDの実装仕様がVC-1-SCと違って普通なので状態が分かりやすい。
→VC-1-SCは奥まった所にLEDがあるので見にくいのですが、AV-5S-BDは普通に見える箇所に実装されているので、信号の認識状態が分かりやすいです。

・dip SWの先が少し出っ張っているので普通に指で操作可能。
→大抵のデバイスのdip SWは、誤操作防止の為にスイッチが出っ張っていない仕様のものが実装されていますが、AV-5S-BDは出っ張った状態で実装されているので、簡単に指で操作出来ます。
また、外側の筐体がコネクタの根本を隠す様に張り出しているので、接続作業中に誤ってdip SWを誤操作してしまう可能性も低いです。

・変換画質は良好
→VC-1-SCやDAC-70などと同品質レベルです。HDMIからSDIに変換する時の画質が悪いデバイスが世の中には結構多いのですが、AV-5S-BDはHDMIからSDIへの変換も綺麗で問題ありません。
但し、問題が無いのはプログレッシブ信号だけで、インターレース信号の扱いに問題があります(後述)

【datavideo クロスコンバーター/スケーラー DAC-70】
https://amzn.to/2rsUZo9

・色味の変換解像度も高い
ダイナミックレンジの設定機能はありませんが、元の映像を問題無く綺麗に変換してくれます。
VPC-HS2STDで発生していた様な階段状過ぎる色変換現象も発生しません。

・AV-5S-BDの温度は43度。
→VC-1-SCの温度は40度なので、AV-5S-BDの方がちょっと熱いですが触れない程ではありません。
ただ、この位の温度だと他のデバイスと重ねて使ったりはしない方が良いと思います。

・電源入れてから映像が出るまで14秒
→例えば、VPC-HS2STDは9秒なのでこれはちょっと長いですね。

・HDMIを抜き差しした際の復帰時間は7〜9秒。
→VPC-HS2STDは6〜8秒なので、それと比較すると1秒位長めですが、さほど気にする仕様差ではないかと思います。
尚、入力HDMI解像度が変わった時も同様の時間がかかります。

・Frame Syncモード(デフォルト)の時の遅延は多目。
→体感だとVPC-HS2STD比で50ms〜100ms位長く感じます。
Sync ModeをOFFにすれば遅延は殆どありません。

とまぁそんな感じで、後発という事もあって、なかなか良さそうな感じではあるのですが、大きな問題がありました。

Frame Syncモードがオフの時、ノートPC(今回使用しているノートPCの内蔵液晶解像度は1920x1080で、このノートPCのHDMI出力からは内蔵液晶映像の複製が出力される様にしています)を接続すると、出力信号が1080iでネゴシエーションされてしまい、画質が低下して動きの誤差拡散処理も荒れてしまいます。

出力信号が1080iでも静止映像を見ているぶんにはあまり問題無い(それでも赤滲みが目立ちます)のですが、何かを動かすと非常に映像が乱れます。

例えば、このウインドウを・・・
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マウスドラッグで動かすと、この様に表示が乱れます。
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この品質はアウトですね。
インターレース信号の扱いが大分酷いです。

因みにビデオカメラをオートで接続すると、ちゃんと1080pでネゴシエーションされるので、ノートPCからの出力映像固有の症状なのかもしれません。
(使用しているノートPCは、DELL Vostro5568です)

Frame Syncモードにして、Sync Formatを1920x1080/59pにしてノートPCを接続すれば、ノートPCとの接続信号はちゃんと1080pになりますが、もし接続したノートPCの出力解像度が1920x1080以外(ex:1366x768)だった場合は、スケーリング機能は無い為、1080pに無理やり拡張されて左上スナップの黒額縁映像になってしまいます。

故に、どの様な解像度出力のノートPCを接続するかが事前には分からない場合や、複数のノートPCに差し替えられる事がある現場(大抵はそうだと思います)の場合、Frame Syncモードがオンでもオフでも困ってしまいます。

VC-1-SCやDAC-70やVPC-HS2STD等の他のコンバーターではこの様な不具合症状はなく、ちゃんと1080pでネゴシエーションされます。
AV-5S-BDは最大解像度をネゴシエーションする際のアルゴリズム(特にプログレッシブかインターレースかの判断)が不出来な様です。

因みに、Frame SyncモードにしてSync Formatを適当な値に設定した後に、Sync ModeをOFFにして、HDMI OUTに関する項目をダミー操作(別の設定にした後に元の設定に戻す)すると、なぜかInput FormatがSync Formatで設定した値になるという謎の挙動もあります。
Sync Formatの設定状態は、Sync Modeの時にだけ作用するパラメータな筈なので、この挙動はおかしいです。
(ファームウェアは最新のVersion 1.08で、ツールのバージョンも最新のVersion 1.0.0.1です)

そもそも、スケーリング機能は無いのだから、出力解像度が固定になる機能は個人的には不要だと思えます。

もしHDMI入力信号が途切れたらそれまで表示していた解像度で黒画面か最終フレーム映像でフリーズさせて、違うHDMI入力信号に変わったら、新たな解像度信号で伝送を再開してくれればそれだけで良いです。

つまり、AV-5S-BDに搭載されているフレームバッファは解像度が切り替わる時に、乱れた信号がSDIから出ない様にする為だけに使用してくれれば良く、固定解像度で出力するという機能は無くてもいいです。と言うか有ると困ります。

あと、コントロールツールでしか設定出来ないパラメータ(オーディオレベルやFrame Syncモードのオンオフ等)が結構あるのに、本体のdip SWをLOCAL側にするとdip SW側の設定だけで動作するモードになり、コントロールツール側では一切のパラメータが設定操作出来なくなります。
本来であれば、本体のdip SWをLOCAL側にした時は、コントロールツール側でdip SW以外の項目は設定操作が可能になっているべきです。

問題点をまとめると、
・1080p出力可能なデバイス(ノートPC等)を接続した際に、HDMI映像信号のネゴシエーションがちゃんと1080pになる様にして欲しい。
Sync FormatにAUTOという設定項目を新たに作って、出力が固定解像度にならない様(入力解像度と同じ)に動作する様にして欲しい。
dip SWで設定出来ないパラメータは、dip SW 10がオフ(Local)でも、コントロールツールから設定出来る様にして欲しい。
コントロールソフトのデバッグをしっかりと行い、ダミー操作で動作状態が変わらない様にして欲しい。
という事になります。

現状でこのデバイスをお勧め出来るかと言われれば、結構問題点が多く、これらの事項が改善されない限り、お勧めは出来ないですね。残念!

現在最も安価でお勧め出来る変換デバイスは、VPC-MX1ですね。

【HDMI/SDIコンバータ(スケーラー搭載) VPC-MX1】
https://bit.ly/2Kq6uUA

多少予算に余裕があるのであれば、DAC-70

【datavideo クロスコンバーター/スケーラー DAC-70】
https://amzn.to/2rsUZo9

もっと余裕があるのであれば、VC-1-SCですね。

【Roland ビデオスキャンコンバーター VC-1-SC】

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2018年05月08日

datavideo DAC-70 購入レビュー

以前、datavideoのDAC-70国内代理店から借りて性能テストをしたブロク記事を書きまして。

【datavideo DAC-70 レビュー】
http://dtmz.seesaa.net/article/434358435.html

その時に、性能はいいんだけど、HDMI入力端子の切り欠きが狭くて殆どのHDMIケーブルがちゃんと奥まで差し込めない。という所と、国内代理店だとお値段が跳ね上がり過ぎるという所が欠点だ。と書いたのですが。

この度、それらが解消されたのでご報告致します。

まず、お値段ですが、国内の正規代理店流通で買うと、大体10万円位します。

【datavideo DAC-70(日本)】
https://amzn.to/2rsUZo9

じゃぁ海外の通販サイトで買おうなどと思っても、これまではamazon.comやB&Hではエラーが出て買えませんでした。

ところが最近、amazonがグローバル配送に正式対応したという事で、日本に発送する商品が大幅に拡大していて。
このDAC-70も買える様になっていました。

【Datavideo DAC-70(海外)】
https://amzn.to/2jHxEek

お値段は送料込みで $547.21(61,018円)で買えました。
配送は10日かかるという表示でしたが、実際には10日で届きました。
海外通販の安価な送料での納期としては早い方なので、amazonは何か早く処理出来る様にしているのでしょう。

次にHDMIの切り欠きが狭い件ですが、実はこの問題はコッソリ改良されています。

【改良前】
dac70b.png


【改良後】
dac70c.png


見て分かる通り「MODE SELECT」と「HDMI OUT」の間が狭くなっていて、そのぶん切り欠きが広くなり、HDMIコネクタにしっかりと奥まで差し込める様になっています。
これは、HDMI OUT端子側ですが、HDMI IN端子も同様です。

折角改良したのだから、公式サイトで告知すればいいのに、何も告知されてないという事は、告知してしまうと過去に買った人への保証もしなければならなくなりそうだからという事なのかもしれません。

似たようなデバイスに、VideoPro(MEDIAEDGE)のVPC-MX1というものもありますが、VPC-MX1の方は無理やりマルチ入力コネクタ仕様にしてしまったおかげで、DSub(VGA)信号を接続した際に、自動的にネゴシエーションしない(映像出力デバイスから映像信号が出力されない)場合があるという問題があります。

【VPC-MX1】
https://www.mediaedge.co.jp/product/vpc-mx1/

DAC-70は、ちゃんとHDMIとDsub端子が別個にあるので、そういった問題は無く、Dsub(VGA)信号も接続しただけで自動的にネゴシエーションしてくれます。

という訳で、現在おそらく地球上で最も安定して確実に動作してくれる映像変換器「DAC-70」お勧めです!

Dsub(VGA)信号をSDIやHDMIに確実に綺麗にコンバートしてくれるデバイスは、高額な映像スイッチャーなどを除けば、DAC-70だけじゃないかと思います。

Dsub(VGA)からの変換器は、大抵左右のどちらかに数ピクセルずれるのですが、DAC-70であればUSBでPC接続してコントロールツールからズレを補正する事も出来ます。

海外通販で買うと、当然日本代理店での保証対象にはならないので、もし故障した場合は、自力で海外に連絡を取る必要がありますが、そういった事に抵抗が無い人であれば、amazon.comで買うのが安くて良いと思います。

と言うか、日本代理店にはもっと適正な価格で売って欲しいですね。
海外通販で買う人が増えてしまうと困ってしまうのは日本代理店だと思う次第です。
posted by dtmz at 21:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする