2018年06月06日

ベリンガー MONITOR1 使用レビュー

配信をする時は、本番前のリハーサルで配信用ミキサーのゲインやボリュームの大体の位置を決める事になります。

配信担当者が多少手慣れた人であれば、配信開始・停止時にミキサーのメインボリュームをフェードイン、フェードアウト操作をする事など、造作も無い事ではありますが、様々な事情により全くの素人さんにお願いする様な場合には不安があります。

適切なタイミング・速度でフェード出来るかどうか?
ちゃんとリハの時に決めた位置に戻せるか?

など。

あまりそういったシチュエーションは多くはありませんが、私の経験からすると、そういった方の操作は大体非理想的なオペレーションになります。
もちろん素人さんなのだから当たり前です。理想的な操作を期待する方が間違っています。

そういう場合、フェード操作は諦めて、簡単なボタン操作だけで音のオン・オフを切り替えられる様にしておけば、ミキサーには触る事はありませんのであまり余計な心配をせずに済みます。

という訳で、ミュートボックスがあると便利ですよという事で、今回はBEHRINGERのMONITOR1をレビューします。

【BEHRINGER MONITOR1】
https://amzn.to/2M3BknA

m10.png


このデバイスは、電源無しで動作するパッシブ仕様です。
大きなボリュームノブがついていますが、マックスまで上げてユニティゲイン(入力された音量と同じ)です。

他には小さめのモノラルボタンとミュートボタンがついています。

モノラルボタンをオン(下がっている状態)にするとモノラルになり、オフ(上がっている状態)にするとステレオになります。

因みにLeft(左)側だけ接続すると自動的にモノラルになる様な機能はありません。
片方しか入力接続しなければ、片方からしか音は出ません。

ミュートボタンはオン(下がっている状態)にすると音が通過しなくなり、オフ(上がっている状態)にすると音が通過します。

モノラルボタンもミュートボタンも、操作時に出力音に「ブツッ!」の様なノイズが混入する事は全くありません。
(以前、オーディオテクニカのテーブルマイクを使っている現場で、それに実装されているミュートボタンを操作すると、かなり大きな「ブツッ!」音が混入する仕様になっていて、PA的にビクビクだった事があります)

入出力端子は、ステレオミニとキャノンXLRです。入力側のキャノンXLR端子だけコンボジャックになっていて、TS,TRSも接続出来る様になっています。

ステレオミニ入力に接続した音は、ステレオミニとキャノンXLRの両方から、同じ音量で出力されます。
コンボジャック入力に接続した時も同様に、両方から同じ音量で音が出ます。

なので、ステレオミニとキャノンXLRへのスプリッタとしても使う事が出来ます。
また、アンバランスをバランスに変換したり、バランスをアンバランスに変換したりする事が出来る訳なので、パッシブの双方向DIとしても使えます。

因みに、ステレオミニ入力とコンボジャック入力の両方に接続した場合は音が混ざります。
混ざると言っても、コンボジャック入力側の音量が半分位に下がり、ステレオミニ入力側の音はそのままの音量です。

そして、ステレオミニ入力側に接続している音の音量が下がった状態が5秒位続くと、コンボジャック入力側の音量が元に戻ります。

これが逆(コンボジャック入力側に接続している音の音量が下がった状態が5秒位続くと、ステレオミニ入力側の音量が元に戻る)とかであれば、ゲーム実況用途やDJ等に有用な気がするのですが、そうではないので、あまり使いようは無い挙動な気がします。

もちろん、ステレオミニ入力とコンボジャック入力のどちらか片方だけを接続しているなら、この様に音量が下がるといった妙な挙動にはなりませんので、そこは心配無用です。

あと、ボリュームノブを最小にしても、出力側からは小さいですがほんの少し音が出てしまいます。
まぁ大抵のミキサーでもボリュームを完全に絞った時に音がほんの少し漏れ出てしまいますが。

この様に音がほんの少しでも漏れるデバイスを配信現場で使っていると、蓋画像にして音を完全に絞っているつもりでも、リハや打ち合わせをしている音声が配信に微音量で流れてしまい、一部の視聴者が音量を上げまくってその音声を聞き取ってしまうといった危険性があります。

でも、MONITOR1によるミュートボタンの消音は完璧です。完全に音が出なくなります。
出力側に接続している機器のゲインをかなり上げても音は聞こえませんので消音性はバッチリです。

このテのミュートボックスは、MACKIEからもBig Knob Passiveという名称で発売されていますが、そちらはステレオミニ入力とTRS入力の両方に接続されていた場合には、ステレオミニ入力側の音に切り替わる様になっているので、MONITOR1の様に音が混ざる事はありません。

【MACKIE Big Knob Passive】
https://amzn.to/2Hl1TB7

尚、Big Knob PassiveはTRS入力が2系統あり、ボタンでセレクトする事が出来ます。

MACKIEの方がブランド的に信用出来るし、Big Knob Passiveの方がいいかなとも思ったのですが、今回の使用目的は素人さんでも迷わずに操作出来る事。なので、機能が多いBig Knob Passiveは選びませんでした。

それと、ミュートボタン等がBig Knob Passiveだとストロークが浅く、なおかつ側面が黒いので、ぱっと見た目に押してあるか押してないかが分かりにくいというのもBig Knob Passiveを選ばなかった理由です。

MONITOR1はボタン自体は小さいのですが、ストローク深度はそれなりにあって、全体が銀色のボタンになっているので、見た目に分かりやすいです。

【ボタンが上がっている状態】
m1a.png


【ボタンが下がっている状態】
m1b.png


そんな訳で、MONITOR1は特に問題なくミュートデバイスとして有用です。お勧め!
posted by dtmz at 14:13| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月03日

LINE6 LM4-TにSHURE RK100PKで有線マイク化出来るか?

当方、ワイヤレスマイクはLINE6のもの(XD-V55)を6セット持ってまして。
このトランスミッタ(V55-BP)の接続口は、TA4F端子になっています。
純正のラベリアマイクはLM4-Tです。

【LINE6 ラベリアマイク LM4-T】
https://amzn.to/2kJ4uMf

このラベリアマイクの周波数特性は、50Hz〜16khzで結構悪くなく。
実際に使ってみると割としっかり高域音も集音してくれます。

ラベリアマイクや耳掛けマイクやヘッドセットマイクって、高域の集音に弱いものが多くて。

例えば、オーディオテクニカのPRO70は、100Hz〜14kHzで、実際に聞いてみると割とバッサリハイカットされてる様な音ですし、MOGANのStandard Earsetはスペック上は、50Hz〜16kHzですが実際は大分高域成分が小さくて、LINE6のLM4-Tに完全に負けています。

【オーディオテクニカ PRO70】
https://amzn.to/2HhxNhD

【Hosa Mogan Standard Earset Microphone】
https://amzn.to/2mSYwtG

まだ何もマイクセットを持っていないのであれば、オーディオテクニカのAT831b(周波数特性:40Hz〜18kHz)などの多少値段が張るものを購入する事も考えられますが、既にLM4-Tの様な小型マイクを持っているのであれば、それを流用したいと思うのではないでしょうか。私は思います。

【オーディオテクニカ AT831b Lavalier Microphone】
https://amzn.to/2Hg8bSq

今回は、この本来ワイヤレスマイク用のラベリアマイクLM4-Tを、SHURE RK100PKを使ってXLR接続の有線マイクにしてしまおうという記事になります。

【SHURE インラインプリアンプ RK100PK】
https://amzn.to/2LTnh3P

幸い、LM4-TのコネクタはTA4Fという割とメジャーな端子仕様になっています。
TA4Fは他にもミニXLR4ピンと呼ばれたりTQGと呼ばれたりする事がありますが、形状的には同じものです。

ただ、形状が同じでも電気的仕様まで同じ保証は当然無い訳で。
どこのメーカーも自社製品との接続しか保証していません。

他社製品を接続した場合には、最悪壊れてしまうでしょうし、そういう使い方をして壊れた場合は、当然メーカー保証外になりますので自己責任という覚悟を持って望む必要があります。

という訳で、今回このブログ記事を見て実際に試してみて、何らかの機材故障が発生しても私は責任は負いませんので、自己責任で宜しくお願いします。
(というか、ネットで個人が書いている記事情報は全て自己責任で受け取る必要があると思いますけども)

自己責任と言っても、なるべく危ない橋は渡りたくはありませんので、予め色々と調べてみました。

TA4F端子をXLRに変換するデバイスはいくつかありますが、今回はSHUREのRK100PKを買ってみました。

RK100PKはメーカーサイトにはマイク側に供給する電圧仕様は書いてありませんが、RK100PKに接続するマイク機器の動作電圧は5Vになっていますので、RK100PKも5Vを供給するものと推察されます。

ただ、ピンアサインは不明ですので、やはり博打の域を出ません。

で、自己責任である事を覚悟した上で、実際にLM4-TをRK100PKに接続して、XLRケーブルでミキサーに繋いで、ファンタム電源をオンにして使ってみました。

結果:使えました!

テスターであたってみた所、TA4Fコネクタ側からは、5.2Vが出ていました。(この時のミキサーからの供給ファンタム電圧は50Vでした)
一応、通電させて2日間ほど放置してみましたが、特に不具合は発生しませんでした。

ただ、LINE6の純正トランスミッター(V55-BP)で使った時よりも、若干「ザーッ」という中低域ノイズが多めです。

LINE6のワイヤレスマイクシステムには「不要な環境ノイズを撃退するダイナミックフィルター」という機能があって、この機能をオンにして使うと割とノイズが少なくなるので、通常はオンで使うのですが、このダイナミックフィルターをオフにした時のノイズ具合とほぼ同じ感じの音がします。

つまり、これ(RK100PK接続時のノイズ混入具合)がLM4-T本来の素の音なのでしょう。

小型マイクをボーカルレコーディング用途に使う様な人は流石に居ないと思いますので、普通にトークマイクとして使うぶんには、多少ミキサーのEQで低域を下げ目にすれば実用範囲内に出来ると思います。

私の場合は、MACKIEの402VLZ4ミキサーでLOW EQを9時の位置にして事なきを得られました。
後はiZotope RXを事後編集で使えば、大分クリーンな音にする事が出来ます。

「ノイズが多め」と言ってもB帯のワイヤレスとかだともっとノイズが多いものが沢山ありますし、それらと比べて「ノイズが多め」という事です。
そもそもLINE6のワイヤレスマイクシステムは、2.4Gデジタル伝送仕様でノイズが少なくて音が良いので。

さて、今回使用したSHUREのRK100PKですがこれは決して安いものではなく、約1.8万円位します。

オーディオテクニカのAT831bセット(約2.5万円)を買うよりは安いですが、もっと安いものは無いのでしょうか。

調べると、以下のものがありました。

【SHURE RPM626(約1.1万円)】
https://amzn.to/2kM6eoa

【beyerDynamic MA-PVA(約8,000円)】
https://amzn.to/2xAYkXG

【JTS MA-500(約2,000円)】
https://amzn.to/2swX1n0

JTSのMA-500だけ、やたらと安いですが、本体に触るだけで謎のタッチノイズが混入するといったレビューがあったので、微妙かもしれません。
あと、過去にJTS製品を使った経験から言うと、定常ノイズも多めなのではないかと思います。
まぁこの値段に多くは期待しない方がいいですね。

使うとしたら、RPM626かMA-PVAかなぁと思いますが、RPM626はRK100PKと同じSHUREから出ている製品で、なぜわざわざ別製品としてラインナップしているのかという所を考えると、若干危険な香りがしなくもないです。
ただ、RPM626も接続可能なSHUREマイク製品は5V動作するものなので、RPM626もRK100PKと同じく5Vを供給するデバイスなのだとは思います。

RK100PKのサイトには、様々なノイズ干渉を抑制した!と書いてあるので、RPM626よりもそういった面での違いがあるのだと思います。
電波、電磁ノイズ干渉が多い現場だと、RPM626との違いが出てくるのかもしれませんが、世界のマイクブランドSHUREですから、RPM626でもそんなに酷い音にはならない様な気もします。

あと、RPM626はRK100PKよりも入手性が悪く、本国メーカーから取り寄せになると納品まで2ヶ月位かかります。

次に、MA-PVAですがこれはメーカーサイトのpdf仕様書に、5.1Vを供給すると書いてあります。
https://bit.ly/2xDyOBl

これらは多分電圧的には問題無いと思いますが、ピンアサインやその他の電気的仕様については何も保証はありませんので、試すのであれば、やはり自己責任でお願いします。

一応、私は今回接続する時に、想定しているピンから電圧が来ているかどうかを予めテスターで確かめてから繋いでいますので、それ位の慎重さはあった方が良いと思います。

そんな訳で、
LM4-TはRK100PKで有線XLR接続マイクにする事が出来ました!

ではまた次回!
posted by dtmz at 21:59| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月02日

HDMI to SDI変換デバイス画質比較レビュー

HDMIとSDIの変換デバイスって、SDI→HDMIだとあまり変換品質に差が無いんだけど、HDMI→SDIだとデバイスによって如実に品質に違いがあるんですよね。

という訳で、私がこれまでに実際に買って使ってみた HDMI→SDI変換デバイスの画質をチェックしてみました。

複雑そうな漢字をテキストエディタで表示させて、キャプチャデバイス(DC-HC3PLUS)+アマレコでスクリーンショットを取りました。
また、SDIに変換したものをHDMIに戻す方のデバイスには、VC-1-SCを使っています。

結果は以下の通りです。
結果が良い感じのものから上から順に並べています。
クリックして等倍サイズでご覧ください)

sc_all.png

上段(AV-5S-BD〜VC-1-SC)は結構綺麗に変換されていて、品質に特に問題は無いと思います。

中段(VPC-HS2EA〜VPC-HS2STD)は若干画質が劣りますが、画質に厳しい現場でなければ許容範囲内だと思います。

下段(VPC-HS2〜中国メーカー品)は大分画質が悪く、内輪で使うぶんにはいいかもしれませんが、プロの業務用として使ってしまうにはお粗末過ぎる品質です。

画質的にはこの様な結果になりましたが、それなら上段のデバイスを選べばいいのかというとそういう訳でもなく。
画質が良くても動作安定性に問題があったりするデバイスはあるので、一概にはお勧め出来ません。

という訳で、私の独断で総合的に評価した結果が以下の通りです。
上からお勧めする順になっています。
(HDMIをSDIに変換するデバイスとして評価したものなので、他の変換機能等があってもそこはあまり評価には加えていません

hikakuh.png


【DAC-70(datavideo)】
https://amzn.to/2rsUZo9

文句なしでお勧めです。
ただ、日本代理店経由で買うとお高い(10万円位)ので、アメリカのamazonで買う(6.2万円位)事を個人的にはお勧めします。もちろん国内代理店保証は受けられませんので、そこは自己責任で。

【VC-1-SC(Roland)】
https://amzn.to/2o5JDDp

画質も良く機能も豊富で、現場でもよく見かけますが、私の経験上、Rolandの映像デバイスは故障が多いです。
私の場合は電源とSDI OUTが壊れました。
大体2年前後位で故障して、修理しようとすると(Rolandの修理は殆ど基板まるごと交換しかしないので)新たに買った方が安い事が多く、憤慨必至です。

【VPC-MX1(MEDIAEDGE,VideoPro)】
http://kakaku.com/item/K0000941027/

値段も手頃で動作も安定していていい感じではあります。
ただ、入力端子がDVIなので、HDMI信号を接続する時は変換アダプタを挟む必要があります。
変換アダプタを挟むと当然そのぶん信号が劣化しますから、接続が長くてシビアな現場だと、映像の寸断が発生する可能性が高いです。
私の場合、使用する時は変換アダプタを使うのではなく、HDMI ←→DVI-Dケーブルを使っています。

因みにDSub信号を接続する時は、DVI-I(A)で接続する事になるのですが、ネゴシエーション処理が微妙みたいで、接続するデバイスによっては挙動が安定しない事があります。
PCのDSub映像信号は問題無い事が多いのですが、タブレットやスマートフォンのDsub出力アダプタ等を接続する際には、問題が発生する事が多いので注意が必要です。
この点については、別途DSub端子が設けられているDAC-70の方が非常に安定しています。

【VPC-HS2EA(MEDIAEDGE,VideoPro)】
http://kakaku.com/item/K0000941031/

若干画質が落ちますが許容範囲内です。
値段も手頃感があります。
バランスオーディオの入力も可能ですが、この機能を使わない人にとっては不要な機能ではあるので何となくモンニョリするかもしれません。
あと、XLR端子が実装されている事もあり、ちょっと筐体が大きめです。

【VPC-HS2(MEDIAEDGE,VideoPro)】
https://www.mediaedge.co.jp/product/vpc-hs2/

これは以前ブログに書いたとおり、接続する信号によっては色変換が階段状になる事があります。

・VideoPro VPC-HS3 VPC-SH3 レビュー
http://dtmz.seesaa.net/article/455106874.html

ただ、そんなにしょっちゅうこの現象が発生する訳ではないので、そんなに気にしなくても良いかもしれません。
因みに既に販売終息していて殆ど売っていません。

【VPC-HS2STD(MEDIAEDGE,VideoPro)】
https://www.mediaedge.co.jp/product/vpc-hs2std/

VPC-HS2のスケーラーが無いバージョンですが、VPC-HS2よりも対応入力解像度が少ないので、HDMIではあまり無い様な解像度の信号が入力された時に、変換してくれない事があります。
ノートPCだと、1366x768や1200x800といった解像度のものが割とあるので、注意が必要です。
また、海外メーカー製のスイッチャーの出力信号を接続した時に、相性問題が発生して変換出来ない事もあります。
因みに、VPC-HS2STDもVPC-HS2と同様に、既に販売終息しているので、今は殆ど売っていません。

【VPC-HS3STD(MEDIAEDGE,VideoPro)】
https://amzn.to/2HharJm

画質は悪いですが値段は安めですし、PCは映像ではなくビデオカメラ映像を変換する用途とかであれば、許容範囲内かもしれません。(私はイヤですが)
あと、VPC-HS2STDと同様に、対応出来る入力解像度が少なめです。

【VPC-HS3(MEDIAEDGE,VideoPro)】
https://amzn.to/2xysT08

VPC-HS3STDと同じく画質が悪いです。
VPC-HS3は以前このブログでお勧めした事があるのですが、今回の画質比較検証で画質が悪い事が発覚したのでアウトです。

・VideoPro VPC-HS3 VPC-SH3 レビュー
http://dtmz.seesaa.net/article/455106874.html

VPC-HS2の後継機という事で、スケーラー機能があるぶん、対応出来る入力解像度信号は多いので、そういった意味では安心感があるかもしれませんが、いずれにせよこの画質の悪さでは業務用途として使う事は(私は)出来ません。

VideoPro(MEDIAEDGE)は、なんでこんなものを後継機として発売してしまったのかと悔やまれます。

【AV-5S-BD(ATV)】
https://amzn.to/2L2I4Si

画質は良いのですが、前日書いたブログ記事の通り、3G出力可能デバイスをHDとしてネゴシエーションしてしまったり、インターレース信号の処理がおかしかったりしているので、これもお勧め出来ません。

・ATV AV-5S-BD 評価レビュー
http://dtmz.seesaa.net/article/459398217.html

こういったデバイスを販売するメーカーさんは、様々なデバイスを接続して十分な品質チェックを行って欲しい所です。

【Mini Converter HDMI to SDI 6G(BlackMagicDesign)】
https://amzn.to/2syQisI

これも、AV-5S-BDの様に3G出力可能デバイスをHDとしてネゴシエーションしてしまう事があります。
また、エンベデットオーディオ信号の処理が甘いみたいで、これを通したエンベデットオーディオ信号は、接続するデバイスの大半で認識されません。
私が持っているデバイスの中で、このデバイスを通したエンベデットオーディオ信号を正常に認識したのはVC-1-SCとAV-5S-BDだけでした。
エンベデットオーディオを使う現場ではアテにしない方が良いでしょう。

【Micro Converter HDMI to SDI(BlackMagicDesign)】
https://amzn.to/2LQTVTO

画質は良いですが静電気などの外来ノイズにめっぽう弱いです。
特に床が絨緞の現場では寸断がよく発生します。
床が板張りやコンクリートむき出し系の現場であれば安定した変換をする事が多いので、そういった場所での固定設置用途であれば、このデバイスでも良いかもしれません。

因みに逆コンバート仕様の「Micro Converter SDI to HDMI」では、USB給電で動作する設計になっているせいで、HDMI側の給電能力が低く、間にリピーター等を挟んで使う事が出来ません。

様々な現場に持ち込んで使うデバイスとしてはお粗末なシロモノです。
まぁBlackMagicDesignの製品は大体こんな感じの「安かろう悪かろう。でも場合によっては使えなくもないかもしれない」的なものが多いですが。

【中国メーカー品】
https://amzn.to/2szQyb7

他にも筐体が見た目違うだけで、中身は同じなのではないかと思えるものが複数出回っています。

画質は最悪で、相性問題も発生しやすく、エンベデットオーディオも認識しない事があります。
「安物買いの銭失い」の代表格ですね。私は過去に買ってしまっている訳ですが・・・。

ただ、BlackMagicDesignのMicro Converterよりも静電気に強いです。「だから何だ」という話ですが。

そんな訳で、現状お勧め出来るデバイスは上の表の中で青いセルにしてあるデバイスという事になります。

現場からは以上です!
posted by dtmz at 21:24| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする