2020年03月29日

KanaaN HDMIスプリッター 2020年版レビュー

一部では有名な(笑)LEICKE KanaaNのHDMIスプリッター(Splitter)が新しくなっていたので買ってみました。

kanan2020.png

【KanaaN HDMIスプリッター 1入力2出力 2020年版(Amazon)】
https://amzn.to/2WSsnVS

【公式サイト】
http://www.leicke.eu/ja/products/KN39750

現状、Amazonにて販売されているのは、2019年版と2020年版で、2019年版は10%クーポンが使えますが、2020年版の方は200円位売値が高くてクーポンは使えません。
つまり、2020年版の方が、500円弱位割高です。

2019年版も2020年版も本体デザインは全く一緒で、見た目には見分けがつきません。
Amazonの写真では、2020年版は端子部の枠線が無いものになっていますが、現物はそんな事はありません。2020年版も枠線はあります。

2019年版と2020年版の最も大きな違いは、EDIDネゴシエーションにかかる時間です。

例えば、HDMIケーブルが全て接続してある状態で、ACアダプタを接続した際に、EDIDネゴシエーションが完了して映像が映るまでにかかる時間は・・・

2019年版:6秒〜6.5秒
2020年版:3秒〜3.5秒

という感じなので、2020年版の方が2倍位早いです。

ただまぁ実際の所、業務現場では早々に電源は入れっぱなしにしますし、電源がオンになってから映像が出力されるまでの時間はあまり重要では無い気もします。

その他、HDMI INを抜き差ししたり、HDMI OUTを抜き差ししたりした時に、映像が正常に出力されるまでの時間は、どちらもほぼ一緒でした。

ただ、2019年版は、抜き差しを頻繁にしていると、稀にHDMI信号が出力されなくなる事があり、その場合は電源を入れ直さないと復帰しません。

また、2019年版は、映像が出力され始めた時に、なぜか一瞬(0.5〜1秒位)寸断(ブラックアウト)する事がありましたが、2020年版ではこの不具合は発生しません。

あと、今回購入した2020年版は、付属のACアダプタ(5V 1A)が昔付属していたものよりマシなものになっていました。

kananac.png

1年位前に購入した時は、隣のAC端子が使えなくなる位の大きさがあって、DCケーブルも70cm位しかありませんでしたが、現在付属しているものは、隣のAC端子を塞がない小型のもので、DCケーブルは1.5mありますので使い勝手は悪くは無いです。
Amazonでは、2019年版に新しい方のACアダプタの写真が載っているので、この違いは2019年版と2020年版の違いという訳では無さそうです。

因みに私は付属のACアダプタは使わないで、秋月で売っているACアダプタ(5V 2A DCケーブル155cm)を使っていますが、それと比べると付属品の方がDCケーブルが結構柔らかいので、断線しやすいかもしれません。

【超小型スイッチングACアダプター 5V 2A】
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-01801/

そんな訳で、普通の人がご家庭で使うぶんには、2019年版の方が安くて付属ACアダプタも新しくなっていて、良い買い物なのではないかと思います。
業務現場で使う様な、少しでも安定しいて動作の早いものが良いという場合は、2020年版の方がベターだと思います。

あ、HDCP関連の挙動は、2019年版も2020年版も同じですよ(笑)

ではまた次回!
posted by dtmz at 20:40| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月12日

datavideo DAC-91 レビュー

今回は、ちょっと前に購入したdatavideo(データービデオ)から発売されている、SDIオーディオエンベデッター「DAC-91」をレビューします。
これは、SDI信号にオーディオをエンベデットするというシロモノです。

【SDIオーディオエンベデッタ DAC-91】

・公式ページ
http://www.datavideo.jp/audio/dac_91.html
・Amazon
https://amzn.to/2Q7RPmb

dac-91_front.jpg

アンバランス入力(RCA)かバランス入力(ミニXLR)でオーディオ信号をエンベデット(埋め込む)事が出来ます。

dac-91_rear.jpg

入力音量ゲインは6dB単位で調整出来ます。
6dB単位って、実用上凄く困る程ではありませんが、結構ざっくりした単位なので、細かい調整は出来ないと思っていた方が良いです。

バランス入力はミニXLRコネクタです。別名TA3Fコネクタです。
一応、ミニXLRコネクタとXLRコネクタの変換ケーブルが2本付属していますが短いですし、いちいち変換を挟まないといけないのが面倒なので、私は2mのケーブルを自作しました。

・TA3Fコネクタ(オヤイデ電気)
https://oyaide.com/catalog/products/p-2898.html

・マイクケーブル L-4E5C(トモカ電気)
http://tomoca-shop.jp/shopdetail/005014000009/

minixlr_t3f.png

普通のサイズのXLRケーブルは2番HOTが主流ですが、このミニXLRケーブルは3番がHOTです。1番はGNDで2番がCOLDになっています。
あまり一般には売られていないケーブルなので、好きな長さのケーブルが欲しい場合は、自作した方が早いと思います。
ただ、ミニXLRコネクタはサイズが小さい為、はんだ付けがちょっと面倒です。
この面倒臭さを体験してしまうと、ミニXLRコネクタが流行らない理由が分かりますね。

本体には入力音量のレベルメーターLEDがついていて多少便利ではありますが、一番上の赤LEDは-7dBを越えた時点で点灯する仕様になっているので、コンプやリミッター等で0dB近くまで音圧を頑張って上げた様な信号を入力した場合は、この赤LEDは殆ど点灯しっぱなしになります。
赤LEDの点灯=ピークオーバーで歪んでいる という事にはならない為、歪んでいるかどうかの判別用途としては使えません。
・・・何でこんな仕様にしたんだか激しく謎です。

とまぁ多少仕様に難があっても目的はオーディオのエンベデットにある訳なので、それが問題なく出来れば良かったのですが・・・
いや、エンベデット自体は問題無く出来るんですよ。
ただ・・・定常ノイズがちょっと・・・いや、凄く・・・酷いです。

ノイズの音量自体はそんなに大きくは無いのですが、ノイズの種類が酷いです。
普通、こういったデバイスの定常ノイズは「サーッ」という変化の無いホワイトノイズですが、DAC-91の定常ノイズは「ザーッ、ザザッ、ザザザッ」という変化しまくるタイプのものです。
言葉で表現しても分かりにくいと思うので、実際にRoland VC-1-SHの定常ノイズと比較してみます。

分かりやすい様に音量を結構上げてありますので、聞く際には注意してください。

・Roland VC-1-SHの定常ノイズ
VC-1-SH.wav

・DAC-91の定常ノイズ
DAC-91.wav

・・・とまぁこういうノイズな訳です。
聞いてもらえば分かるかと思いますが、DAC-91のノイズは耳で聞いた時にかなり気になるタイプのノイズになっています。

イベント会場のスピーカーから鳴らすのであれば、環境ノイズと混ざって気づきにくくなりますが、ネット中継や収録等、静かな環境下で聞く事が想定される用途となると、このノイズはだいぶ気になります。

そんな訳で、私的にDAC-91は「アウトーッ!」となったのでした。
DAC-91だったらRoland VC-1-SHの方が良いです。

そもそも何で、VC-1-SHにしないでDAC-91にしたのかと言うと、VC-1-SHは以前に現場で故障した事があったからです。

結局、このノイズが酷いDAC-91はお蔵入りにして、VC-1-SHを買い直して現在に至るのですが、今の所VC-1-SHは故障していませんので、現行ロットは故障対策が施されているのか、故障した個体はたまたまだったのか、真相は謎です。

datavideoの製品は、DAC-70が秀逸なデキだったので結構信用していたのですが、このDAC-91のノイズ問題でだいぶ信用が下がりました。

中華メーカーの激安品ならまだしも、主に業務用デバイスを作っているdatavideoがこの様な品質のもので良いと思っているのは悪い意味で意外でした。

そんな訳で、datavideo DAC-91はお勧めしません!
SDIにオーディオをエンベデットするなら、VC-1-SHやVC-1-SCやVC-1-DLを使った方が良いです。

・Roland VC-1-SH
・公式ページ
https://proav.roland.com/jp/products/vc-1-sh/
・Amazon
https://amzn.to/2wRadsx

・Roland VC-1-SC
・公式ページ
https://proav.roland.com/jp/products/vc-1-sc/
・Amazon
https://amzn.to/33aP4pn

・Roland VC-1-DL
・公式ページ
https://proav.roland.com/jp/products/vc-1-dl/
・Amazon
https://amzn.to/33aP8W9

ではまた次回!
posted by dtmz at 04:49| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月09日

ワイヤレスマイク用アンテナ混合分配器 CWAD4レビュー

ワイヤレスマイクのアンテナって基本的にはマイクごとに必要になっていて。
大体のワイヤレスマイクシステムは、アンテナがダイバーシティータイプなので、マイク1つにつきアンテナを2本立てる必要があります。
つまり、例えばマイクを2つ使うのであれば、アンテナは4本立てる事になります。

流石にそういう状況は現実的な運用とはならないので、分配器を使ってアンテナ信号を分配する事になります。

分配器には電源を必要としないパッシブタイプと要電源タイプの2種類があって。
前者は安価でサイズも小さく導入も楽で良いのですが、1回の分配ごとに3dB利得が下がります。

1回分配程度ならまだ許容範囲ですが、2回分配以上となると、もっと利得が下がる事になりますので、パッシブタイプは未来永劫絶対にマイクは2つまでしか使わない!と断言できる場合以外ではあまり有用性は無いです。

要電源タイプであれば利得が下がる事は無いし、殆どの機種は4つまで分配出来るので、3つ以上マイクを使う可能性がある現場でも安心です。
また、要電源タイプはレシーバー用にDC電源を複数供給出来たり、パドルアンテナなどのブースター用の電源を供給出来たりするものも多いので、とても便利です。

ただ、お値段がそんなに安くはなくて。
例えば、SHUREのB帯用分配器(UA844)は8.5万円位しますし、LINE6の2.4GHz帯分配器は8万円位します。

前置きが長くなりましたが、そんな訳で今回は、要電源タイプの格安分配器「CLASSIC PRO CWAD4」を購入して使ってみましたのでレビューします。

【アンテナ分配器 CLASSIC PRO CWAD4】
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/134655/

まず、CWAD4はB帯用なので2.4GHz帯などの他の帯域仕様のワイヤレスシステムには使えません。

基本的には同じCLASSIC PROから発売されているB帯ワイヤレスマイク用として販売されていますが、B帯のワイヤレスであれば、他社製品と接続しても(自己責任ですが)使えます。

実際、私の場合は「SHURE BLX4R」に接続して使っていますが、全く問題ありません。

【ワイヤレスマイクセット BLX24R/SM58】
・公式ページ
https://www.shure.com/ja-JP/products/wireless-systems/blx_wireless/blx4r
・サウンドハウス
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/189002/

まず、何故かサイトには小さいサイズでしか掲載されていない背面写真を大きいサイズでアップします。(2回クリックで大きい画像になります)
背面.png

次に、やはり何故かサイトで公開されていない説明書をスキャンしたものをアップします。
全部載せると怒られるかもしれないので主要な部分だけ。
説明書は全て英語ですが、難しい機材ではないので特に悩む事は無いと思います。
説明書1.png

そして何故かサイトで公開されている写真に写っていないラックマウント金具もちゃんと付属してきます。
ラックマウント金具1.png

アンテナをフロントから出す用に穴が空いていますが、私の場合はリア側から接続しているので、この穴には SHURE BLX24R付属品の蓋を差し込んでいます。
ラックマウント金具2.png

ACアダプタはコレが付属してきました。(12V 3A センタープラス
ロットによって付属のACアダプタには違いがある様です。
DCケーブル長は140cmなので、高い場所に設置する場合は、延長ACケーブルが必要になると思います。
電源アダプタ.png

以前のロットではDCジャックが非固定タイプのものだったのですが、現行ロット品は全てのDCジャックがちゃんとネジロック式になっているので安心です。
dcジャック部.png

BLX4RのDC電源仕様は 12〜15V 260mAで、CWAD4のDC供給電源は 12V 1000mA(最大)x4 となっているので問題無く電源も供給出来ます。
ただ、付属の分配用DCケーブルがちょっと短いので、接続するレシーバーのDCジャック位置によっては延長が必要です。

BLX4Rだと遠い側にマウントした方は少し足りなかったので、COMON(カモン) 5521-015Lで15cm延長しました。

【DC電源変換ケーブル 5521-015L(楽天市場)】
https://item.rakuten.co.jp/futabaya-one/5521-015l/

因みにDCジャックには、見た目にサイズが似ていても、内径が2.1mmのものと2.5mmのものが存在していますので注意が必要です。
CWAD4、BLX4Rに使われているのは、内径2.1mm仕様のものになりますので、それを選びましょう。

CWAD4がアンテナブースターに供給出来る電源は、12V 120mA(最大)となっています。
アンテナ電源スイッチ.png

付属の説明書には、8V 80mAと記載されていますが嘘です。
説明書2.png

以前のロットではそうだったのかもしれませんが、現行ロットでは本体背面端子に12V 120mAと記載されています。
アンテナへの電源供給はスイッチでOff/On出来る様になっているので、電源を必要としない普通のホイップアンテナを接続する場合はオフですね。
BLX4R用の指向性パネルアンテナ「UA874WB」の電源仕様は12V〜15V 75mAなので使用可能です。

【アクティブ指向性アンテナ UA874WB】
・公式ページ
https://www.shure.com/ja-JP/products/accessories/ua874
・サウンドハウス
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/181983/

それと、CWAD4にはご丁寧に電源スイッチがついています。
押すと凹んだ状態になるスイッチではなく、オンでもオフでも物理的に同じ状態になるスイッチです。
電源を入れる時は0.3秒、電源を落とす時は1秒長押しという仕様なので、ちょっと手がぶつかったとかでうっかりオフになったりする事はありません。
電源スイッチ.png

アンテナ分配器って、電波状態が良い現場だと電源をOnにしていなくてもそこそこ受信しちゃうので、電源を入れる事を忘れてしまう事が懸念されますが、CWAD4はそういったトラブルを避ける為なのか、ACアダプタを接続した時点で前回の電源のOn/Off状態に関わらず、必ず自動的にデフォルトでオンになります。
これはありがたいです。って言うかそもそも電源スイッチは要らないのですけども。

尚、ACアダプタを抜いて15秒以内位にすぐにまた挿した場合は前回のスイッチの状態を記憶してますので注意が必要です。

因みにACアダプタを電源に接続してから、実際に電源LEDが点灯するまで4秒位かかります。
これを知っていないと「アレッ!?電源が入らない!?」と4秒位現場で焦る事になります。

そんな訳で、「CLASSIC PRO CWAD4」はお勧めです!
「純正品じゃないと安心出来ない!」という人以外は使ってみてもいいんじゃないでしょうか。

それではまた次回!
posted by dtmz at 01:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする