2015年10月19日

LENKENG HDMIエクステンダー LKV375レビュー

中国業者からAliExpress経由で購入したLENKENGのHDMI延長器「LKV375」が届いたのでレビューします。
尚、届くまで15日かかりました。

LKV375は、HDBASET規格に対応したHDMIエクステンダーで、HDBASET規格と言うと以前からDVI-D仕様のものを買って使っています。
http://dtmz.seesaa.net/article/403648434.html

これがなかなか秀逸で素晴らしいデバイスで。
相性問題や寸断などと言ったトラブルがこれまで皆無なのです。

こんなに素晴らしいなら、DVI-D仕様のだけじゃなく、HDMI仕様のやつも欲しいなぁと前々から思ってまして。

しかしながら、3万円以上はするという決して安いものではないので躊躇してたのですが、安物中国メーカとして有名なLENKENG社から、安価なやつが発売されたので、買ってみたという次第です。

LKV375公式サイト(中文)
http://www.lenkeng.com/ProductDetails_HDBaseT_173.html

l2.png

割と小さい簡素な箱にACアダプタ等と一緒にピチピチに入って送られてきました。

付属の取説には、ACアダプタは2Aと書かれていますが、実際に同梱されているACアダプタは1Aのものです。

取説の消費電力の所には、送信器側は3.5W以下で、受信器側は6W以下と書かれていますので、1Aだと5Wという事で受信器側が1W足りない事になりますが、現状は付属のACアダプタで問題無く動作しています。

また、USBモバイルバッテリー(5V 1A)でも問題無く動作します。

んで、実際に使ってみてどうだったのかと結論から先に言うと。

素晴らしいものでした!!

以前に買って使っているCypress TechnologyのCDVI-513と同様に、YCCにもRGBにも対応してますし、変則的な解像度にも対応しています。

LKV375の取説には一般的なHDMI解像度にしか対応していない様に書かれていますが、そんな事はありません。
1366x768も1280x1024も1024x768も800x600も対応しています。

と言うか、20種類くらいの解像度を試してみましたが、対応出来なかった解像度は一つもありませんでした。

送信器側のHDMI INに差すHDMIケーブルの長さがどれ位耐えられるのかをハンディカムの1080p信号で試してみた所、3mまでは問題ありませんでした。
5mでも太いケーブルなら大丈夫でした。(10mだとダメ)

ハンディカムだと少し厳しい感じではありますが、PCの1080pのHDMI信号で試したら、10mのHDMIケーブルでも大丈夫でした。
(因みに、DVI-D仕様のCDVI-513だと、ハンディカムの信号の場合、HDMIケーブルは1m位まで短くしないとノイズが乗りますので、それよりもずっとマシです)

因みに伝送する信号の解像度が1080i以下ならハンディカムでも10mのHDMIケーブルで問題ありません。

尚、受信器側に接続するHDMIケーブルは、ハンディカムの信号もPCの信号も何れも10mのHDMIケーブルで問題無く伝送出来ます。

筐体は素手で触れないレベルのちょっと手前位まで熱くなりますが、フル金属筐体なので放熱効率は良さそうです。
私は透明のゴム足をくっつけて、筐体下部の風通しを確保しました。

次に、接続するLANケーブル(カテゴリ5e)の長さがどれ位までいけるのかをチェックしました。

結果は、DVI-D仕様のCDVI-513の時と全く同じでした。

80mまでは大丈夫ですが、90m以上だとダメです。

本来はカテゴリ5eで60mまで対応というデバイスなので充分な性能です。

勿論、カテゴリ6のLANケーブルでも問題無く動作しますが、限界長は変わりませんでした。

本体には3つのLEDが実装されていて、左が電源で、真ん中がLANケーブルでのリンク状態で、右がHDMIデバイスとのリンク状態を表してくれます。

l1.png

このLKV375ですが、HDBASET仕様という事で、同じくHDBASETに対応しているCDVI-513と接続しても問題無く動作します。

普通、HDMIエクステンダの類いはそのデバイス専用の伝送仕様で設計されているので、こういった芸当は出来ないのですが、HDBASETだとそういった事が出来る様です。

という訳で、お勧めです!LKV375!

値段的にもかなり安いです。
ほぼ同等品である、Cypress TechnologyのCH-513の1/3の値段で買えます!

CH-513(YSOL)37,152円
http://www.ysol.co.jp/hdmi/ext/cypress/ch513txl_rxl.html

LKV375(AliExpress)$99.99(約11,941円)
http://bit.ly/1PsRu81

いや〜久々に良いものを買いましたわ。
日本でも普通にどっかの代理店が売ればいいのに。

前に買ったTSdrenaのHAM-HIEX4は稀に寸断するし、カテゴリ6じゃないと不安定だったりしますが、LKV375はそんな事はありません。
HDBASET規格は素晴らしいですね。
posted by dtmz at 19:29| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
非常に勉強になります。

プロとして数々の現場を踏まえた実践、専門家としての深い知識や造詣、しかも低価格な製品を専門的に使うために人柱で実証頂くなんて、本当に頭が下がります。
ありがとうございます。

1点、質問させて頂いてもよろしいでしょうか。
この手の製品に限らず、信号をコンバートする以上は遅延が発生すると思うのですが、その辺は如何でしょうか。

スイッチャーに複数のカメラ入力するときに、ダイレクトに信号を入れないカメラの場合の遅延処理に頭を悩ませております。
Posted by yasu at 2015年11月11日 12:46
コメントありがとうございます。

やはり何らかの映像機器を通すと遅延は発生しますよね。
スイッチャーでも1〜2フレームは遅延が発生します。

スプリッタはそうでもないですが、
スケーラーや延長器等でも1〜2フレームの遅延が発生します。

映像は遅延が発生しがちですが、
音は殆ど遅延が発生する事は無いので、
配信などでキャプチャすると、
映像の方が遅れてしまいます。

私の場合は配信用途が主なので、
以前は音響ラックの中にディレイ(3DFX2000)を入れて、
意図的に150ms前後位の遅延をかけてました。

最近は配信ツール(OBSやXSplit等)でも
音の遅延時間が設定出来るので、
そちらでやっています。

スイッチャー本体にも音のディレイを設定出来る
機能があったりしますが、
最大で2フレーム位(30fps換算で約67ms)なので、
ちょっと足りないです。

因みに小型のディレイデバイスもあります。
(最大300msまで設定可能)
http://www.ysol.co.jp/OnlineShop/shop.cgi?id=47&superkey=1
小型なのでアンバランス接続ではありますが、
一般的な現場ではこれでいける気がします。
Posted by 管理人 at 2015年11月11日 13:48
ご丁寧なご返信、解説までありがとうございます。
仕事への向き合い方、お人柄まで伝わります。

そうなんですよね、特に映像系の遅延が厳しくて、会場スクリーン映し出しだと、もろにリップがずれてくるので泣いています。

また、色々ご教示下さい。
ありがとうございました!
Posted by yasu at 2015年11月14日 17:05
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