2020年03月09日

ワイヤレスマイク用アンテナ混合分配器 CWAD4レビュー

ワイヤレスマイクのアンテナって基本的にはマイクごとに必要になっていて。
大体のワイヤレスマイクシステムは、アンテナがダイバーシティータイプなので、マイク1つにつきアンテナを2本立てる必要があります。
つまり、例えばマイクを2つ使うのであれば、アンテナは4本立てる事になります。

流石にそういう状況は現実的な運用とはならないので、分配器を使ってアンテナ信号を分配する事になります。

分配器には電源を必要としないパッシブタイプと要電源タイプの2種類があって。
前者は安価でサイズも小さく導入も楽で良いのですが、1回の分配ごとに3dB利得が下がります。

1回分配程度ならまだ許容範囲ですが、2回分配以上となると、もっと利得が下がる事になりますので、パッシブタイプは未来永劫絶対にマイクは2つまでしか使わない!と断言できる場合以外ではあまり有用性は無いです。

要電源タイプであれば利得が下がる事は無いし、殆どの機種は4つまで分配出来るので、3つ以上マイクを使う可能性がある現場でも安心です。
また、要電源タイプはレシーバー用にDC電源を複数供給出来たり、パドルアンテナなどのブースター用の電源を供給出来たりするものも多いので、とても便利です。

ただ、お値段がそんなに安くはなくて。
例えば、SHUREのB帯用分配器(UA844)は8.5万円位しますし、LINE6の2.4GHz帯分配器は8万円位します。

前置きが長くなりましたが、そんな訳で今回は、要電源タイプの格安分配器「CLASSIC PRO CWAD4」を購入して使ってみましたのでレビューします。

【アンテナ分配器 CLASSIC PRO CWAD4】
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/134655/

まず、CWAD4はB帯用なので2.4GHz帯などの他の帯域仕様のワイヤレスシステムには使えません。

基本的には同じCLASSIC PROから発売されているB帯ワイヤレスマイク用として販売されていますが、B帯のワイヤレスであれば、他社製品と接続しても(自己責任ですが)使えます。

実際、私の場合は「SHURE BLX4R」に接続して使っていますが、全く問題ありません。

【ワイヤレスマイクセット BLX24R/SM58】
・公式ページ
https://www.shure.com/ja-JP/products/wireless-systems/blx_wireless/blx4r
・サウンドハウス
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/189002/

まず、何故かサイトには小さいサイズでしか掲載されていない背面写真を大きいサイズでアップします。(2回クリックで大きい画像になります)
背面.png

次に、やはり何故かサイトで公開されていない説明書をスキャンしたものをアップします。
全部載せると怒られるかもしれないので主要な部分だけ。
説明書は全て英語ですが、難しい機材ではないので特に悩む事は無いと思います。
説明書1.png

そして何故かサイトで公開されている写真に写っていないラックマウント金具もちゃんと付属してきます。
ラックマウント金具1.png

アンテナをフロントから出す用に穴が空いていますが、私の場合はリア側から接続しているので、この穴には SHURE BLX24R付属品の蓋を差し込んでいます。
ラックマウント金具2.png

ACアダプタはコレが付属してきました。(12V 3A センタープラス
ロットによって付属のACアダプタには違いがある様です。
DCケーブル長は140cmなので、高い場所に設置する場合は、延長ACケーブルが必要になると思います。
電源アダプタ.png

以前のロットではDCジャックが非固定タイプのものだったのですが、現行ロット品は全てのDCジャックがちゃんとネジロック式になっているので安心です。
dcジャック部.png

BLX4RのDC電源仕様は 12〜15V 260mAで、CWAD4のDC供給電源は 12V 1000mA(最大)x4 となっているので問題無く電源も供給出来ます。
ただ、付属の分配用DCケーブルがちょっと短いので、接続するレシーバーのDCジャック位置によっては延長が必要です。

BLX4Rだと遠い側にマウントした方は少し足りなかったので、COMON(カモン) 5521-015Lで15cm延長しました。

【DC電源変換ケーブル 5521-015L(楽天市場)】
https://item.rakuten.co.jp/futabaya-one/5521-015l/

因みにDCジャックには、見た目にサイズが似ていても、内径が2.1mmのものと2.5mmのものが存在していますので注意が必要です。
CWAD4、BLX4Rに使われているのは、内径2.1mm仕様のものになりますので、それを選びましょう。

CWAD4がアンテナブースターに供給出来る電源は、12V 120mA(最大)となっています。
アンテナ電源スイッチ.png

付属の説明書には、8V 80mAと記載されていますが嘘です。
説明書2.png

以前のロットではそうだったのかもしれませんが、現行ロットでは本体背面端子に12V 120mAと記載されています。
アンテナへの電源供給はスイッチでOff/On出来る様になっているので、電源を必要としない普通のホイップアンテナを接続する場合はオフですね。
BLX4R用の指向性パネルアンテナ「UA874WB」の電源仕様は12V〜15V 75mAなので使用可能です。

【アクティブ指向性アンテナ UA874WB】
・公式ページ
https://www.shure.com/ja-JP/products/accessories/ua874
・サウンドハウス
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/181983/

それと、CWAD4にはご丁寧に電源スイッチがついています。
押すと凹んだ状態になるスイッチではなく、オンでもオフでも物理的に同じ状態になるスイッチです。
電源を入れる時は0.3秒、電源を落とす時は1秒長押しという仕様なので、ちょっと手がぶつかったとかでうっかりオフになったりする事はありません。
電源スイッチ.png

アンテナ分配器って、電波状態が良い現場だと電源をOnにしていなくてもそこそこ受信しちゃうので、電源を入れる事を忘れてしまう事が懸念されますが、CWAD4はそういったトラブルを避ける為なのか、ACアダプタを接続した時点で前回の電源のOn/Off状態に関わらず、必ず自動的にデフォルトでオンになります。
これはありがたいです。って言うかそもそも電源スイッチは要らないのですけども。

尚、ACアダプタを抜いて15秒以内位にすぐにまた挿した場合は前回のスイッチの状態を記憶してますので注意が必要です。

因みにACアダプタを電源に接続してから、実際に電源LEDが点灯するまで4秒位かかります。
これを知っていないと「アレッ!?電源が入らない!?」と4秒位現場で焦る事になります。

そんな訳で、「CLASSIC PRO CWAD4」はお勧めです!
「純正品じゃないと安心出来ない!」という人以外は使ってみてもいいんじゃないでしょうか。

それではまた次回!
posted by dtmz at 01:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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